御坊日高が舞台の映画「ソワレ」の外山文治監督(38)と村上虹郎(22)、芋生悠(21)のダブル主演俳優ら関係者がクランクイン前日の4日、日高川町の道成寺で成功祈願を行った。

 同寺僧侶の祈祷に続き、読経のなか、それぞれ焼香。終了後、外山監督は「応援よろしくお願いします。道成寺の安珍清姫伝説にあるような男女の恋愛物語を紡ぎ、役者の魅力を余すことなく撮影していきますので、ご期待ください」と力を込め、「住んでいるまちがどう映るか見てもらい、地元の魅力の再発見につながれば。話を通じて生きる糧や明日につながるメッセージをこめるつもり。それをキャッチしてほしい」と話した。

 村上さんは「久しぶりの主演、気合を入れて臨みたい。外山監督の作品には2度目の出演で、最高のアジア作品にしたい」。芋生さんは「外山監督の作品のファンでしたし、虹郎君とのダブル主演で幸せです。安心して撮影に臨み、面白い作品にしたいと思います」と抱負を述べた。

 映画の企画・制作は俳優豊原功補さんや歌手で女優の小泉今日子さんらが昨年立ち上げた新世界合同会社が第1作として手がけ、若い2人の逃避行を追ったストーリー。5日から約3週間、日高地方を中心に撮影が行われ、来年全国公開される。

 成功祈願には、御坊日高映画プロジェクト実行委員会のメンバーも参加。阪本仁志委員長はあらためて「地域の素晴らしさを国内外にPRできる映画になるよう、バックアップしていきたい」と話していた。

写真=映画の成功を祈願する外山監督、芋生さん、村上さん(右から)