ソフトテニスの第48回ゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップが19日から23日まで札幌市で開かれ、女子ダブルスで和歌山信愛の前本真弥選手(2年)=清流中出身=のペアが優勝。高校ソフトテニスの最高峰大会で頂点に立ち、「最高にうれしい。指導していただいた多くの皆さんに感謝したい」と喜んでいる。

 都道府県大会上位入賞者が出場できるインターハイなどと異なり、優勝者・ペアのみが主に出場できるよりレベルの高い大会。

 女子ダブルスには推薦出場ペアを含め、72組がトーナメントで熱戦。前本選手は同校の多田千夏選手(3年)とペアを組み、前衛として出場した。初戦は新潟の強豪長岡商業のペアに苦戦しながらも4―3で勝利。2回戦は愛知の岡崎城西のペアを4―2、3回戦は岡山の山陽女子のペアを4―1で破った。準々決勝は昨年の優勝ペアの学校、文大杉並(東京)のペアと対戦し、0―2から逆転、4―3で勝利。準決勝は広島の修大協創のペアに4―2、決勝は岡山の就実のペアに4―0で圧勝。粘り強くラリーを続け、チャンスに一気に攻めるプレースタイルで、栄冠を手にした。

 前本選手は日本一に「すごいうれしいです」と笑顔をみせ、大会は「強い選手ばかりだったので、挑戦する気持ちで思い切ってプレーできたのがよかった」と自己分析。「先生や監督、先輩、仲間、家族をはじめ、いままで指導していただいた小中学校の監督や先生にも感謝したい」と話し、「次はインターハイ団体、個人での優勝を目指します」と新たな目標に意気込んでいる。

 前本選手は印南ジュニアでソフトテニスをはじめ、小学生時代からさまざまな大会で活躍。中学では清流中でプレーし、高校では強豪の和歌山信愛に進み、昨年、今年と2年連続インターハイ出場を決めるなど、さらに実力を伸ばしている。

 男子シングルスに出場した和歌山北の小原雅也選手(2年)=印南中出身=は3回戦、男子ダブルスに推薦枠で出場した日高の橋本惇矢(3年)・川村脩人(2年)組は初戦で敗退した。

写真=賞状を手に笑顔の前本選手㊨と多田選手