第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体2019」剣道競技の近畿ブロック予選に出場する和歌山代表の選手選考最終予選会が15、16の両日、和歌山市の松下体育館で開かれ、日高地方から橋本昴選手(日高高2年)と山本のどか選手(同3年)がメンバー入りを決めた。橋本選手は少年男子、山本選手は同女子の部で、それぞれ8月18日に天理市で行われる近畿予選で今秋の本選出場(2位以上)に挑む。

 最終予選会の少年男子には11人、同女子には12人が出場。いずれも総当たりで熱戦を展開し、上位3選手が県代表入りを決めた。

 橋本選手は8勝2敗で見事1位の成績。得意の引き面などを効果的に繰り出し、「自分の剣道が、自分のペースでできた」と笑顔を見せた。昨年は最終予選会進出を逃すなど悔しい結果に終わっており、「メンバーに入って喜ぶのではなく、試合に出場できる5人に選ばれて、試合に出て勝てるように頑張っていきたい」と一層の飛躍へ闘志。近畿予選では「ポイントゲッターとしてチームの勝利に貢献したい」と竹刀を握る手に力を込めた。

 山本選手は8勝3敗で2位。得意の引き技で流れを呼び込み、白星を重ねた。昨年は最終予選会であと一歩及ばず落選。今月には目標にしていたインターハイ予選でも敗れており、「高校生活最後に、県代表メンバーに入れてうれしい」とにっこり。近畿予選へ向けては「まず試合に出られる5人に選ばれるよう、自分の剣道をアピールしていきたい」と力強く話した。

 2選手とも県代表入りは初。県代表は少年男子、同女子とも最終予選会突破の3選手にインターハイ予選などで実力が認められた3選手を加えての6選手がメンバーで、5人制の近畿ブロック予選へ挑む。

写真=竹刀を手に橋本選手㊧と山本選手