全国都道府県中学生相撲選手権大会和歌山予選が1日、県営相撲場で開かれ、御坊市名田町野島の前田哉(はじめ)選手(箕島中2年)が無差別級で見事初優勝。7月28日に東京の靖国神社相撲場で開かれる全国大会への出場切符を手にした。得意の突き、押しが冴え、予選リーグと決勝トーナメント7試合を全勝し、2年生ながら高い実力を見せつけた。

 無差別級には13人が出場し、2ブロックに分かれての予選リーグと、各ブロック上位3位の6人が決勝トーナメントで争った。

 前田選手は予選5試合を得意の突き出しなどで全勝し、1位通過。決勝トーナメントは準決勝から登場で、同じ箕島の選手を寄り切りで下すと、決勝は西和中の強豪を突き出しで破った。昨年は予選リーグで敗退しており、念願の全国出場権を獲得した。

 身長174㌢、体重120㌔の恵まれた体格を生かした力強い押し相撲が得意。小学生(名田小)のころから箕島中で稽古を積んでおり、早くから将来有望選手の一人として注目されていた。中学も箕島に進学し、稽古を積んで着実に実力をつけてきた。

 「中学生になって個人戦で初めての入賞が優勝でうれしい。多くの応援のおかげです」と笑顔いっぱい。「しっかりと突けたのと、足が前に出たのがよかった」と勝因を自己分析し、「全国大会に向けてもっと練習して、一つでも多く勝てるように頑張りたい」とこぶしを握った。

写真=念願の初優勝で全国出場を決めた前田選手(左端)