「あれはいい」「これはだめ」――テレビやインターネット、新聞広告にあふれる健康食品の情報。一たび紹介されるとスーパーで売り切れ続出のブームになるが、誰かにとっていい健康食品も自分にとっていいとは限らない。
先日、近畿大学生物理工学部公開講座の取材で、とても興味深い話が聞けた。食品安全工学科・岸田邦博准教授の「健康を維持するための食生活」。岸田准教授はメタボリックシンドローム(メタボ)や機能性食品について説明し、そのなかで独立行政法人国立健康・栄養研究所のホームページに掲載されている「健康食品」の安全性・有効性情報が紹介された。
それによると、「特定保健用食品(トクホ)はこれまでの生活習慣を改善するきっかけとして利用する、という考え方が適切」。トクホのものを飲食するだけで、ダイエットや健康の維持、増進になるわけではない。さらにコラーゲンについては「健康食品として俗に『美容によい』『骨・関節疾患に伴う症状の緩和によい』などといわれているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない」。またブルーベリーに含まれるポリフェノール「アントシアニン」についても「俗に『視力回復によい』『動脈硬化や老化を防ぐ』『炎症を抑える』などといわれているが、ヒトでの有効性・安全性については信頼できるデータが十分ではない」とされてていた。
岸田准教授は「世の中には耳ざわりのよい健康情報があふれていますが、結局はバランスのよい食生活を送ることが健康を維持するための最短ルートです」。健康情報を読み解く力(ヘルスリテラシー)を身に付け、バランスよく、そして楽しい食生活を心がけたい。(笑)


