公益財団法人全日本ボウリング協会が主催する国内アマチュアボウラーの最高峰の個人戦、NHK杯第53回全日本選抜ボウリング選手権大会が17日から3日間、埼玉・新狭山グランドボウルで開かれ、男子で日高東宝ボウル(御坊市薗)の安里秀策(あさと・しゅうさく)選手(27)=有田市=が優勝。4強のうち2人が10代と若手が台頭するなか、冷静な「大人のボウリング」で9年ぶり2度目の栄冠に輝いた。

 NHK杯は同協会に登録している会員の中から、前年度の各種大会で活躍した選手に出場権が与えられ、今回は男子155人、女子105人が出場。男子は9ゲームの予選で40人、6ゲームと予選との合計15ゲームの総得点による準決勝で12人、6ゲームと予選、準決勝との合計21ゲームの総得点による決勝で4人が勝ち上がり、1ゲームのファイナルで上位2人が再び1ゲームの選手権者決定戦を争った。

 安里選手は予選を10位、準決勝を2位、決勝を3位でファイナル進出。226点の1位で選手権者決定戦に勝ち進み、神奈川県の17歳の選手を217―205で下した。後投げで臨み、一進一退の攻防が続くなか第8フレーム、メッセンジャー(ボールの当たったピンが側面の壁で跳ね返って残ったピンが倒れるストライク)で、このゲーム初のダブル(2回連続ストライク)を記録すると、相手がターキー(3回連続ストライク)を出し、「(安里選手が)9本・スペア・9本」で同点の状況で迎えた最終第10フレーム、勝負強くターキーをマーク。2つ目のストライクで優勝を決め、勝利の雄たけびを上げた。

 沖縄県出身で、おととし、結婚を機に妻の実家がある有田市に移り住み、日高東宝ボウルに勤務。「自分より若い選手が増えるなか、スペアをコツコツとってチャンスがあればストライクを狙い、ピンが残っても感情的にならない大人のボウリングを意識しました。大学1年以来もう1回優勝したいと思っていましたし、テレビの放送で地元(沖縄県)の家族や友人らからの反響もあってうれしい」と振り返った。「次の目標は秋の茨城国体での上位進出。和歌山の総合得点に貢献したい」と抱負。「自分で言うのもなんですが、NHK杯優勝選手が(この御坊の)日高東宝ボウルにいますので、ぜひ来ていただき、気軽に声をかけてもらえたら。もっと日高地方をはじめ和歌山のボウリングを盛り上げていきたい」と話している。

写真=栄光のNHK杯を手に安里選手