改正出入国管理法の施行で製造業など特定の分野の外国人労働者の受け入れが拡大され、県内でも今後、地域の企業で働く外国人が増加するとみられるなか、御坊市藤田町吉田、行政書士柏木国際法務事務所の柏木敏幸代表(51)が、入国管理局申請取次の資格を取得した。外国人の在留資格認定証明書(ビザ)取得申請等を代行する仕事で、今後、入国管理局申請取次の業務を専門に行っていく。同業務に特化した行政書士は県内でも珍しいという。

 改正出入国管理法は、人手不足解消のため、一定の技能を持つ外国人に新しい在留資格「特定技能」を与えるという内容。昨年12月に成立し、今後5年間で最大約34万5000人の受け入れを見込んでいる。

 柏木さんは若いころ、東京でワインなど食品の輸入会社で働いた経験があり、在日外国人が多く暮らす街として全国的に知られる群馬県大泉町に行くことが多かった。日系ブラジル人らと触れ合い、「いい人ばかりで、何かあれば力になってあげたいと思った」という。 

 実家の家業である自動車整備・販売店を手伝うため帰郷。その後、父が他界してあとを継いだが、若いころの思いを実現すべく、まず行政書士資格を取得。ことし3月、念願の入国管理局申請取次の資格を取得した。「日本に来たいと思っている外国人の方の力になっていきたいと思っています」と話している。

 問い合わせは℡0738―24―2257。

写真=「外国人の力になっていけたら」 と柏木さん