公益財団法人日本陸上競技連盟の栄章の一つで、各都道府県で最も優秀な成績を収めた中学生アスリートに授与される「中学優秀選手章」の2018年度和歌山県受章者に、紀央館高1年の小林聖選手(15)=みなべ町芝=が決まった。中学3年生の昨年度、砲丸投げで大活躍。夏に県中学記録を更新し、全国大会で3位入賞を果たしたことが高い評価を受けた。表彰の伝達は5月5日の一般財団法人和歌山陸上競技協会栄章授与式で行われる。

 小林選手は昨年8月の第45回全日本中学校陸上競技選手権大会で14㍍56の好記録をマークし、3位に入賞。7月には近畿中学校総合体育大会陸上競技の部で県中学新記録となる15㍍01をたたき出して優勝も飾った。今回の和歌山陸協栄章授与式では日本陸連の栄章に加え、同協会の栄章(勲功章)と記録章(県中学記録)も同時に受章する。

 3歳から小学校卒業まで9年間は水泳。中学校の指導者の勧誘で始めたという投てきは南部中入学から卒業までの3年間打ち込み、その間、中2の時にはジュニアオリンピック陸上大会B(中2対象)砲丸投げでも日本一に輝くなど素晴らしい成績、記録を残した。

 日本陸連の栄章受章には「全中で優勝できなかったのでいまでも悔しさがあるが、表彰してもらえるのはうれしいこと」と笑顔。高校でも陸上部に入部、166㌢・97㌔の恵まれた体を生かして引き続き砲丸投げを専門にする予定で、「この冬場は受験勉強で練習ができていないけど、筋力は落ちていないと思う。これからまた鍛え直し、1年生で国体優勝と全国ユース出場、3年間ではインターハイ優勝を目標に頑張りたい」と一層の飛躍を力強く誓っている。

写真=中学優秀選手章を受ける小林選手