27・28日に神奈川県の横浜文化会館で開かれるJOCジュニアオリンピックカップ2019年度全日本ジュニアレスリング選手権大会に、南部高校2年の山田将輝君(御坊市)が出場する。兄の真之介君も2年前に出場しており、兄弟続けての出場となった。「大会では一つでも多く勝てるように頑張りたい」と練習に打ち込んでいる。

 山田君は中学時代は卓球部だったが、兄がレスリングをやっていたことに影響されて高校からレスリングを始めた。

 ジュニアオリンピックでは、カデット55㌔級フリースタイルに出場。昨年12月に行われた近畿ブロック予選で5位に入賞し、今大会の出場を決めた。相手の片足を取ってタックルしながら倒して技を決めるというスタイルが得意。所属する南部高校レスリング部の部員は山田君1人だけだが、ダミー人形を相手選手に見立ててタックルなどを練習。顧問の米倉大祐教諭(38)もトレーニングを手助けしたり熊野高校と合同練習したりすることで、部員不足のハンディを補っている。

 ジュニアオリンピック大会の同部門には36選手が出場し、山田君は初戦で北海道・東北ブロック代表の相野翔馬選手と対戦する。山田君は「部員が1人だけなので練習しにくい面もあるが、もっと技に磨きをかけて大会に臨みたい」と意気込み、米倉教諭は「コツコツと練習に取り組む選手。勝ち負けにこだわるよりも、普段練習していることを恐れずに出してもらいたい」と話している。

写真=ダミー人形でタックルを練習する山田君