国土交通省近畿地方整備局が本年度から、由良町と広川町を結ぶ水越峠の国道42号改良に向けた概略ルートなどの調査、検討をスタートさせた。急こう配、急カーブが続く交通の難所で、地元住民から強い改良の要望が出ていた。今回の調査開始が、水越峠ルート改良の新規事業化に向けた事実上のゴーサインとなっており、早期対策が期待されている。

 水越峠の国道42号は、観光ルートや町内企業の物資輸送などにも活用されているが、曲がりくねった道で超低速の運転を余儀なくされることがある。さらに連続雨量が240㍉を超えると通行止めにもなり、海岸線道路を大幅に遠回りしなければならないなど、交通に大きな支障が出ていた。

 このため、由良町と広川町の官民が一体となって2015年8月、国道42号由良町畑広川町井関間改良促進協議会を設立。国の関係機関や本県選出の国会議員に要望活動を行い、畑と井関地内を結ぶ国道42号延長6・4㌔区間の早期改良を訴えてきた。

 調査では、対策が必要な範囲、概略ルート、構造についての検討を進めていく。その後、詳細ルートの検討、都市計画・環境アセスメントを進めるための調査、新規事業採択時評価のステップを経てようやく新規事業化という流れになるが、近畿地方整備局は「課題を十分に認識しているルートだから調査に入った」としており、今後の事業化に向けたラインに乗ったと言える。

写真=急カーブが連続する水越峠の国道42号