和歌山市小松原通4丁目の日赤和歌山医療センター(平岡眞寛院長)は、全国14施設の高度型地域がん診療連携拠点病院として国の指定を受けた。

 国内のがん診療は、がん対策基本法、がん対策推進基本計画に沿って、全国のどこでも質の高い診療・治療を受けられるようにするため、全国にがん診療連携拠点病院が整備されてきた。しかし、各病院によって取り組みに格差があり、医療事故が相次いだことなどもあり、厚生労働省がさらなる医療安全の確保等を目指し、全施設の治療状況、実績等を再審査した。

 新たな地域がん診療連携拠点病院は高度型、一般型、特例型の3種類に分類。高度型は一般型より厳しい複数の要件を満たしたうえ、▽診療実績が優れている▽高度な放射線治療が受けられる▽がん相談や緩和ケア体制が充実している――などが要件となる。日赤和歌山医療センターは、京大初代がんセンター長を務め、世界初の国産の追尾照射を可能とした次世代四次元放射線治療装置を開発した平岡院長らによる国内最高水準の放射線治療、和歌山市内唯一の病棟を持つ緩和ケアなどが評価され、高度型拠点病院に指定された。

 同センターは「今後も検診による早期発見から緩和ケア病棟の運営まで、幅広いがん医療の体制充実を図り、地域医療に貢献していきたい」と話している。

 県内では公立那賀病院(紀の川市)、橋本市民病院、紀南病院(田辺市)、独立行政法人国立病院機構南和歌山医療センター(同)の4施設が一般型がん拠点病院(全国で339施設)に指定され、県立医科大附属病院は都道府県が指定する都道府県がん拠点病院(全国で50施設)となった。

写真=がん診療全国トップ14の一つに決まった日赤和歌山医療センター