大きな災害が発生するたびに報じられるのが住民らのボランティア活動。自発的で自由な意思によって行われる行動であって基本的に命令や強要は存在せず、「困っている人をほっておけない」という強い気持ちが行動へと動かす。阪神・淡路大震災が発生した1995年はボランティア元年とも呼ばれ、震災直後から1年間で138万人、多い日には2万人という大勢のボランティアが参加した。昔は「ちょっと風変わりな人」という目で見られた時代もあったようだが、近年ではすっかり定着している。

 みなべ町の梅の郷救助隊も阪神・淡路大震災がきっかけで発足。尾崎剛通隊長が「何が手助けしたい」という思いから同年に結成された。行政からの支援を受けずに災害の被災地に出向き、復興活動を行っている民間団体で、これまで多くの災害で出動している。

 特に、2011年の東日本大震災では被害が大きかった宮城県気仙沼市に入り、現地住民の要望を調べたうえで捜索活動を展開し、遺骨や位牌などを見つけ出した。女性隊員らも、茶粥などの炊き出して振る舞った。

 その後も気仙沼市の被災者と交流を持ち続け、毎年現地を訪れて犠牲者を供養し、被災者と交流イベントも催している。

 先日、県議会選挙が行われ、新しい議員が決まった。有償ボランティアという言葉もあるようだが、政治家はボランティアの活動ではない。しかし、「住民や地域のために」という強い気持ちが必要で、ある意味ボランティア精神に似ているかもしれない。「いつまでも住民に寄り添った政治を」と新議員に願う。(雄)