新元号が発表された翌日の2日、県内で「元号が変わるので市役所で手続きをしてもらいたいことがある」という電話があった。県警は個人情報を聞き出そうとしたり、あとでお金をだまし取ろうとする詐欺の電話とみて、警戒を強めるとともに注意を呼びかけている。

 「改元に伴いキャッシュカードが使えなくなる」などといったうそで、高齢者がキャッシュカードをだまし取られる詐欺の被害が全国で多発。県内での被害、御坊署管内での電話やメールは確認されていないが、「キャッシュカードの変更手続きが必要」「銀行法が改定される」「キャッシュバックキャンペーンがある」という元号改正に便乗した詐欺の増加が予想されている。

 今後、改元だけでなく、オリンピックや万博という話題を悪用した、いわゆる「アポ電」がかかってくる可能性もあるとして、御坊署は「個人情報は絶対に教えず、相手にしない。おかしな電話があったらすぐに相談(御坊署℡0738―23―0110)してください」と呼びかけている。