日高川町平川に工場を持つ精密歯車製造の大和歯車製作株式会社(津井克巳代表取締役社長・本社=東大阪市)が、現第2工場の南隣に新たな工場を増設する。航空機事業の顧客ニーズに対応するための増設で、地元を中心とした正社員雇用は20人を予定。2020年12月の操業開始を目指す。

 同社は1948年に東大阪市で創業。工作機械、一般産業機械、印刷機、発電機、船舶、鉄道、航空機など幅広い分野に使われる高品質・高付加価値の精密歯車を製造。取引先は、国内メーカーを中心に100社を超え、充実した設備と高い加工技術力により、直径5㍉の小型ギアも製造可能。2012年には航空機部品製造に携わるには欠かせない認証となる航空・宇宙・防衛品質マネジメントシステム「JIS Q9100」を取得している。

 日高川町には92年に平川の町有の企業用地に和歌山工場(延べ床面積約5900平方㍍)を建設。15年には第2工場(約3400平方㍍)を増設。新工場となる第3工場は第2工場の南側に隣接するように建設し、延床面積は2644平方㍍。航空機事業の製造体制の強化に向け、新たな機械を導入し、生産能力の増強を図っていく。新規雇用は正社員20人、工場周辺や県内を中心に雇用する。投資額は16億5000万円となっている。