2014年12月、種子島から打ち上げられた日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が、目的地のリュウグウに無事着陸した。イトカワから岩石の微粒子を持ち帰った初代はやぶさは、多くのトラブルに見舞われたが、今回は順調だ。
日高川町出身、JAXA特任教授ではやぶさプロジェクトにかかわった圦本尚義さんが昨年12月、同町和佐のかわべ天文公園で行った講演で、はやぶさ2について解説していたが、今回の探査の目的は生命の誕生だそうだ。とりあえずは、地球から32億㌔離れた小惑星に3年半かけて無人で旅をさせ、ピンポイントで着陸させた日本の科学技術に拍手を送りたい。小惑星の地表にいるのは数秒ほどで、その間に砂や岩などのサンプルを採取。着陸は合計3回行う。ことしの年末にはリュウグウを離れて、約1年で地球に帰還できる見通し。いずれの行程も無事を願っている。
46億年前の太陽系誕生直後、地球などの惑星は天体が衝突した際のエネルギーで高温になって地表が溶け、原始の状態が失われたが、惑星になり損ねた小惑星は原始の状態が残ったとされる。つまり地球には生命の材料となるアミノ酸などの有機物はなかったが、有機物を含んだ小惑星などが地球に落下して生命の源を届けたという説が有力。はやぶさ2が持ち帰るリュウグウのサンプルを調べれば、その検証につながるというのだ。
果たして地球に生命の源を届けたのはどこから飛んできた小惑星? もはや人類も宇宙人? 生命誕生のカギが小惑星なら、広い宇宙に別の生命体も存在しているの? 子どもっぽい夢の話ではない。宇宙へのロマンは無限に広がる。(吉)


