3月10日初日の大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)を前に25日、海南市(旧下津町)出身の春日野親方(元関脇栃乃和歌)が大関栃ノ心らとともに県庁を訪れ、仁坂吉伸知事から「春日野勢にはものすごく期待しています。頑張ってください」と激励を受けた。

 栃ノ心は昨年の初場所で優勝し、続く春場所、夏場所で2桁の星を挙げて大関昇進。ことしの初場所は右足の負傷で途中休場となったため、春場所はカド番となる。仁坂知事には「足の方はずいぶんよくなりました。大阪では和歌山の皆さんにも喜んでもらえるよう、一日一日を大事に、力をつけてしっかり頑張りたい」と笑顔をみせ、知事は「あまり無理をしないでくださいね。でも、(カド番なので)そうもいってられないと思うので、なるべく早く8番勝ってもらえれば」と述べた。

 春日野親方は、栃煌山、碧山ら栃ノ心以外の部屋の力士についても、「年齢とともに稽古量は少し落ちましたが、まだまだ横綱、大関を倒せる力は持ってます」とし、春場所に向けて「和歌山出身の私にとって、大阪(場所)はとくに愛着があり、地元だと思ってますので、うちの力士が活躍してくれることを願っています」と述べた。

 同行した御坊市出身の岩友部屋付き親方(元幕内木村山)は、同じ御坊出身の栃乃島について本紙の取材に対し、「あちこちけがが多く、このところいい成績は残せていないが、春場所は元気に出場します。これから2週間、しっかり稽古をして、本来の相撲を取り戻したい」と話した。

写真=仁坂知事(手前左)に春場所の活躍を誓う(右から)栃ノ心関、春日野親方、岩友部屋付き親方