レジャーは計画の段階から楽しい。例えば、旅行の時はパンフレットを見ながら行き先を考えたり、名所や名物を調べたりするだけでワクワクした気分になる。行く前から「こういう風景を見てみたい」「こんなおいしそうな物も食べてみたい」と想像を膨らませる。しかし、実際に行ってみると「こんなもんか。イメージとは全く違う」とがっかりするケースも多々ある▼筆者の趣味の釣りも同じだ。釣行の前は「どのポイントに行こうか」「仕掛けはどうしよう」などと考えながら入念に釣り具をチェックする。準備段階から釣りが始まっている感じで、気持ちが高ぶるひとときでもある。しかし、いざ釣りを始めると、想像した通りには進むはずもなく、貧果に終わってしまう場合が多い。「きょうも惨敗だったか」と帰路に向かうことも▼3月1日は日高川のアマゴが解禁する。楕円形のパーマークと呼ばれる模様と赤い斑点が特徴。その魚体の美しさから「渓流の女王」という異名もある。しかし、釣りのターゲットしては警戒心が強く手ごわい相手だ。昨年から本格的に始め、自然の中で釣りをする楽しさにのめり込んでしまった▼昨年のシーズンには、釣行の時は夜明け前に目覚ましをセットし、おにぎりを持って田辺市龍神村まで出かけた。現場に着くとまだ暗い時が多かったが、車の中で明るくなるのを待って川へ。気合が入っていた割には全体的に釣果は乏しく、敗北感が強いシーズンだった。それだけにことしにかける意気込みは強い▼待ち遠しいアマゴ釣りまであと1週間。解禁までは釣りをイメージしながら仕掛けづくりなどを行うことになるが、この準備期間が最も楽しいひとときにならないことを願いたい。(雄)