JAXAが6日、探査機「はやぶさ2」を今月22日に小惑星リュウグウへ着陸させると発表した。当初は昨年10月に予定されていたが、あまりにも表面に凹凸が多く、着陸可能なポイントを探していたのだ◆昨年12月に日高川町のかわべ天文公園で行われた北海道大学大学院理学研究員教授、圦本尚義さんの講演で状況が説明され、「1月下旬ごろには着陸できるかもしれない」と聴いていたので、今か今かと待っていた◆小学校の図書室で「星の一生」という本を借りて以来、星や宇宙が好きになった。載っていた写真は今も目に浮かぶ。暗い宇宙空間にほんのり明るい淡紅色のばら星雲、青白色に輝くすばる星団、そして黒い大海に白い光の砂を大量にばらまいたような、見開きのページいっぱいに広がる銀河◆リュウグウは直径900㍍ほどのほんの小さな小惑星だが、はやぶさの目的地だったイトカワと違ってずっとゴツゴツしている。岩の一つには「オトヒメ」、クレーターには「モモタロウ」「キビダンゴ」などの名が付いているそうだ。発表によると、着陸を試みるポイントは直径6㍍ほど。はやぶさ2は太陽光パネルを広げると幅6㍍になる。着陸の困難さが思いやられる。「着陸」とはいってもそこでゆっくり滞在するわけではなく、その地点にとどまるのはわずか数秒。弾丸を撃ち込んで舞い上がった砂や岩の破片を採取し、即座に離れる。全国紙の記事では、JAXAのプロジェクトマネジャー津田雄一氏は「思いは熱く、頭は冷静に」成功させたいと述べていた◆極めて精度の高いコントロールを求められるプロジェクト。冷静な頭はもちろんだが、ハイレベルなミッションを可能にしていく原動力は、スタッフの心底に星雲のように渦を巻く熱い思いなのだろう。(里)