先日、御坊市内で車の前輪が側溝にはまってしまった。車同士で対向するのがやっとの道で、前から車が来たので避けようと左に寄ったところ、側溝にかぶせられていた鉄製のふたがずれ落ち、そのまま脱輪。夜道の運転で、しっかり安全確認したにも関わらず、起きてしまった事故だった。

 そんななか、対向車を運転していた男性が降りてきてくれ、一緒に脱出を手伝ってくれた。バックし、Uターンして放っておくこともできただろう。本当にありがたく、落ちてしまったショックをやわらげ、余りある優しさだった。けがもなかったし、車も大したことなくて、「これで済んでよかった」と、ポジティブに考えるようにしている。

 さて、警察庁が昨年末、携帯電話やスマホを使用しながら車を走行させる「ながら運転」について、罰則強化と反則金の引き上げを行う方針を固めた。公表された道交法改正試案によると、ながら運転は現行の「5万円以下の罰金」が「6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金」、事故を起こしかねない危険を生じさせた場合「3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金」から「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」に。反則金の限度額は車種ごとに、それぞれ現行の5倍になるようだ。

 「歩きスマホ」に「自転車スマホ」…ほかにも最近、さまざまな場面で「ながらスマホ」を見かけるようになった。痛い目に遭わないと分からないではなくその前から気をつけよう。しっかり安全を確認したつもりでも不十分なこともある。スマホの画面よりも周囲の安全。助けてくれた男性のように、思いやりが事故を減らす第一歩になる。(笑)