御坊市名屋町の㈲中田鶏肉店(中田英樹社長)が運営するネットショップ「チキンナカタ」のアイデア商品「猫と、こたつと、思い出みかん」が人気を集めている。

 天田や土生産のみかんに、段ボールの猫用サイズのこたつのおまけ=写真=がついた商品。購入者がこたつに入る猫の写真をツイッターに上げたことから人気に火がつき、今月14日の発売から10日間で楽天みかんランキング5位(24日時点)に入り、今シーズンの目標1000ケースに対し、すでに200ケースを売り上げた。

 商品を企画したのは同社の中田直希専務(43)。中田専務は「他府県の人は、『和歌山のみかん=有田みかん』と思っている人が多く、ほかのみかんもおいしいことを知ってもらって、広告費をかけず、値引きもせずに全国へ向けて売る方法として考えつきました。買って楽しい思い出に残るみかんになってほしいので、外箱は原稿用紙をイメージし、一冊のライトノベル風になってます。猫を飼っているお宅への贈り物にもオススメです」。売り上げの一部は大阪や東京などで保護猫カフェなどを運営する団体に寄付され、食べておいしく、猫の飼い主も楽しく、猫にも地域にも優しい仕組みになっている。

 みかんのほかに紀州うめどりや和歌山グルメをネットショップで販売しており、中田専務は「高齢化や人口減少などが進む地元に活気を取り戻すため、これからも名産品をPRしていきたい」と話している。

 電話注文も可能。問い合わせは中田鶏肉店℡0738-23-1310。