みなべ町のふるさと大使に任命されている同町東本庄出身のシンガーソングライター川島ケイジさんが、「僕らが生まれた梅の町」という曲を作った。「梅の花を君にみせたい」など同町をアピールする歌詞が盛り込まれており、町では公認ソングとして認定。今後はイベントなどのBGMとして活用する。川島さんは「いろんな場所でうたって町をPRしていきたい」と話している。

 作詞・作曲とも川島さん。歌詞は「流れる南部川よ」で始まり、「一粒一粒愛の種を育てよう」「広がる千里の浜よ」などというフレーズが盛り込まれ、「空よ海よ山よ川よ きらめいて」とうたって終わる。CDジャケットには梅をデザインし、2015年に登録された世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」のロゴマークも入れている。

 先月行われた熊野本宮大社創建2050年奉納コンサートで披露されたほか、町では公認ソングとしてうめ振興館3階の物産コーナー、町商工会が東京に出店しているアンテナショップ「わかやま紀州館みなべ下北沢ベース ミューム・梅ラボ」でBGMとして流れている。町のホームページでも曲を聴くことができる。

 川島さんは町役場を訪れ、今回の曲の制作を小谷芳正町長に報告。CDを手渡して歓談した。小谷町長は「コンサートなどでうたっていただければ、多くの人にみなべ町を知ってもらえる」と期待。川島さんは「ふるさと大使に任命していただいているので、歌を通してPRしていきたい。この曲は、ふるさとのよさや住民の梅への思いをのせて作った。いろんな場所でうたっていきたい」と話している。

 川島さんは上南部小学校、上南部中学校、南部高校を卒業。16年8月にメジャーデビューし、大手レコード会社からデビューミニアルバム「KEIJI」を発売した。町のふるさと大使には、昨年12月に任命された。

写真=小谷町長に曲の制作を報告する川島さん㊨