行楽の秋も押し迫った先月下旬、大阪の友人夫婦から「80代のおばあちゃん2人を連れて和歌山へ日帰り旅行します」と連絡が入り、「昼食をとる場所と、土産に何を買ったらいいのかを考えておいてほしい」と頼まれた。自分らである程度のプランは持っているようだったが、あらためてこちらで大まかな旅程を組むことを任されたため、いろいろ日高地方について考えた。

 平日なので休みの店もある。それに友人夫婦だけでなく、80代のおばあちゃん2人が一緒。どのように〝接待〟すれば喜んでもらえるか、同僚に相談もしながら妻と2人でプランを練った。

 大阪の4人は到着後すぐに梅を購入。新鮮な刺し身を食べたあと、シラスを買って、煙樹ケ浜へ行き、帰路に有田地方で温泉に入浴し、産品所で買い物をした。ちょうど昼休みの20分ほどの間、おばあちゃん2人が景色のいいところへ行きたいというので合流して案内したのが煙樹ケ浜。きれいな景色だと大変感動してもらえた。

 友人とは25年以上の付き合いになり、学生時代から何度も和歌山、日高地方に来ているが、煙樹ケ浜へ行ったのは初めてだったそうだ。「こんないい場所があるのに、何で今まで連れて来てくれなかったの?」と突っ込まれ、地域の魅力に気が付いていなかった自分が少し恥ずかしく思えた。田舎の人と観光客の認識のずれ。観光を推進するには解消しなければならない課題を感じることとなった。

 数日後電話すると、「おばあちゃん2人は『また行きたい』と言っている」。満足してもらえたのは幸いだが、次の機会までもっとふるさとの魅力を再発見し、地域PRに貢献できればと思う。(賀)