任期満了に伴う知事選は25日に投票、即日開票され、無所属の現職仁坂吉伸氏(68)=和歌山市東高松=が24万6303票を獲得、同じく無所属の新人畑中正好氏(66)=田辺市天神崎=を18万5000票以上の大差で破り、4選を決めた。4年前と同じ2人の対決となった今回、仁坂氏は前回同様、強固な組織力で日本共産党推薦の畑中氏を圧倒。仁坂氏は支持者に感謝のうえ、「人の意見に耳を傾け、より元気な和歌山にしていきたい」と笑顔で決意を示した。

当確が出てすぐに県庁東側の事務所に姿を見せた仁坂氏は、多くの支持者の拍手に迎えられ、何度も頭を下げて支援に感謝した。
選対本部長の中村愼司紀の川市長は支持者に感謝、県勢発展へ引き続き支援を呼びかけ、二階俊博自民党幹事長は「県民の期待に応えられるよう、我々もしっかり応援していこう」とさらなる団結を呼びかけた。
仁坂氏は「各政党、有力政治家、県議、市町村、各種団体の多くの方々に応援いただき、県内各地でたくさんの方々の好意あるおもてなしをいただいた。これからはその好意に、そして期待に応えられるように一層情報収集し、人の意見に耳を傾け、研さんを積んで、工夫をして元気な和歌山にしていきたい」と抱負を述べた。
共同インタビューでは、勝因について「12年間やってきたことを評価していただいた。これからの和歌山県のさらなる発展を担い、引っ張って下さいという期待の表れ」と自己分析。相手候補が断固反対を叫んだIR(カジノを含む統合型リゾート)は「悪影響は防げることを考えてやっている。きちんと説明してやっていきたい」。万博が大阪に決まったことにも触れ、「和歌山も大阪万博実現に応援してきた。一緒に喜びたい」と笑顔を見せた。