御坊中学校(和佐公生校長)で13日、同校の文化週間にちなみ、全校生徒150人が日本の伝統文化芸能「能楽」に親しむ特別授業が行われた。

 講師は和歌山市を拠点に全国で活動する観世流能楽師で、重要無形文化財能楽保持者の小林慶三さん(87)。小林さんから、能楽はユネスコ世界文化遺産となり、「口承芸術」として世界に認められていると説明があり、生徒は2、3年生の音楽の教科書にも載っている能「羽衣」の一節を小林さんのあとについて繰り返し謡い、楽譜のない能独特の節回しを口伝えで覚えた。

 最後に能の歩き方「すり足」を教わり、右手に扇を持った生徒一人一人が「膝を軽く曲げ、腰を落とす。背筋をのばし両足は平行に運び、前に出した足に重心を移動させる」などと小林さんの指導を受け、ぎこちない動きになりながらもすり足で体育館を半周。能楽への知識や理解を深めていた。

 この授業は、県文化振興財団主催の2018年度文化芸術による子どもの育成事業(芸術家の派遣事業)を活用して行われた。

写真=小林さん㊨に能の歩き方「すり足」を教わる生徒