2018年も残り2カ月を切った。ことしの日本は北海道、大阪北部地震、西日本豪雨、台風21号と自然災害が多かった。最近では和歌山でも震度4の地震があり、南海トラフ地震襲来を予感させた。20世紀は戦争の時代、21世紀は災害の時代とも言われるようにまだまだ災害への備えは必要だ。
先日、和高専で、9月6日に発生した北海道胆振東部地震の現地調査を行った環境都市工学科の教授、准教授による調査報告会が開かれた。教授らは調査の中でも札幌市清田地区での液状化について調べた。液状化と言えば東日本大震災の際の千葉県を思い出す人も多いだろう。揺れにより地面が液体のようになり比重の大きい構造物が埋もれ、地中の比重の小さい構造物が浮き上がったりする現象だ。
千葉では周囲一帯の土地が沈んだが、札幌では一部のみがV字型にくぼみ、溝のようになっていたという。教授らの調査や周囲への聞き込みで、地面が沈んだ場所には過去に沢(小さな川)があったことがわかり、液状化は地盤が緩かったせいでないかと推測した。
会社の棚などを整理しているときに古い写真を見つけることがある。風景写真や航空写真を見ると、日高地方でも多くの田畑が埋め立てられ住宅地などに変わっていることがわかり、札幌市と同じように地盤沈下が発生する可能性も十分考えられるだろう。さらに北海道地震と違い津波の襲来も予測されている。地盤沈下した道は車では走れず、歩くのも難しい。ましてや夜間となると、かなりの危険も伴うだろう。避難路を考える際は、ブロック塀や倒壊家屋などとともに、地盤沈下の可能性も加えておく必要があるのではないだろうか。(城)


