日本を含む世界48カ国の若き防災大使479人が地震・津波対策を討論する「世界津波の日2018 高校生サミットin和歌山」が31日と1日の2日間、和歌山ビッグホエールで開催。分科会では、日高高校の女子生徒3人が同校で毎年取り組んでいる防災スクールでの課題などを踏まえ、地域のつながりの大切さを訴え「きょう集まったみんなで世界にネットワークを広げよう」などと堂々と発表した。
分科会はAからLまで12のグループに分かれ、それぞれの国や地域、学校で実践している活動から今後何に取り組むべきかをすべて英語で発表した。3つのテーマのうち、日高高校は「災害に備え意識を高める」のカテゴリーで、2年生の小谷紫音さん、坂下涼さん、鎰谷美夢さんが発表した。
3人は、校内でのアンケート調査から、津波で避難したときに家族とコンタクトを取る方法を「決めている」がわずか21%、地域の避難訓練に「参加している」が32%と、意識が低いことに着目。各市町の防災担当者へも聞き取りし、地域住民に危機意識がまだ浸透しきれていないこと、各市町とも防災対策に取り組んでいるが、自治体間の連携は強いとはいえず、施策に子どもの意見があまり反映されていないなどたくさんの課題を抽出した。課題解消のためには学校、地域住民、自治体それぞれのつながりを強めることが重要だと強調し、「和歌山津波防災ネットワーク」を組織し、定期的な会議の開催や防災について高校生が意見することなどを提案。最後に「このようなネットワークを、サミットに参加している皆さんの各地域で作れば、世界中にネットワークが広がり、津波に対する危機意識が高まる」と訴えた。3人はグループの進行役を務めたほか、質問タイムやグループワークでも積極的に発言し、国内外の生徒と交流を深めた。
写真=分科会で英語で取り組みを発表する日高の3人


