21日昼、御坊市湯川町財部の紀州鉄道の踏切で、御坊発西御坊行きの列車と乗用車が衝突。車を運転していた東大阪市の会社員の女性(23)が足に軽傷を負った。乗客らにけがはなかった。

 現場はスカイハイツタカラ南側の湯川第8踏切で、遮断機、警報器はなく、調べによると、午後3時30分ごろ、南向きに進んでいた列車と西進の乗用車が衝突。乗用車が弾みで線路脇2㍍下の水路に転落し、運転手の女性が御坊市内の病院に運ばれた。列車は1両編成で、乗客は1人。運行は約2時間後に再開された。

 また、この事故で乗用車から少量の油漏れがあり、御坊市消防が処理。女性は「踏切の先が狭くなっているのに気をとられ、左右を見ずに一時停止もしなかった」と話しているといい、御坊署は女性が列車の接近に気付かず踏切に入ったとみて調べている。

写真=衝突した列車と水路から引き揚げられた乗用車