一般財団法人日本リトルシニア中学硬式野球協会関西連盟の第48回秋季大会(8日~、大阪市等)に和歌山ブロックから出場する2チームが3日、決定した。6チームが先月17日から由良町民グラウンドなどを会場にリーグ戦で熱戦を繰り広げ、日高地方勢ではエースの活躍が光った紀州由良が3勝2敗の成績でブロック第2代表の切符を手にした。紀州由良の関西連盟秋季大会出場は3年ぶり。

 紀州由良は2勝2敗で迎えた2日の最終戦、粉河を4―0で下した。初回に左足首骨折から復帰の主砲・山本が先制の中前適時打。山本は6回にも左越え2点二塁打を放つなど大暴れした。先発したエース・塩路は10奪三振の快投。威力のある速球と抜群の制球力で、粉河打線に付け入る隙を与えなかった。

 塩路は初戦の橋本戦も完封。第2戦の南部戦は1失点で完投し、チームの3勝全てに貢献した。守備は捕手の西野、遊撃の坂尻、三塁の松村らがけん引し、攻撃面では前田らが欠場の4番の穴を埋める活躍を見せた。

 第1代表は4勝1敗の和歌山。2~4位は3勝2敗で並んだが、紀州由良は同じ勝率の南部、粉河との対戦に勝利しているため、第2代表に決まった。

 関西連盟秋季大会は来春の全国選抜大会出場(上位12チーム)がかかり、今秋の関西中学生硬式野球ナンバー1決定戦となるタイガースカップ出場権(ベスト4)も争われる。紀州由良は3年ぶりの全国選抜大会、4年ぶりのタイガースカップを狙う。

 紀州由良メンバーは次の皆さん。

 川口隆司(会長)、原政治(事務局長)、原政隆(監督)、原啓介、朝間茂教、仮谷宗彬、石方雄基(以上コーチ)▽2年=西野啓也(上南部中)、松村祥吾(河南中)、坂尻翔聖(湯浅中)、山本侑生(耐久中)、塩路柊季(河南中)、前田一平(由良中)、尾藤翔太郎(河南中)、奥地悠斗(湯浅中)、西川秀汰(河南中)、濱口空(吉備中)▽1年=小竹雅斗(河南中)、山野大地(箕島中)、池本龍(由良中)、伊藤翔基(月州中)

写真=3年ぶり関西大会出場を決めた紀州由良メンバー