先日、御坊署と県警本部捜査二課が、「裁判の差し止め費用を送れ」とうその電話をかけ、御坊市の男性から現金をだまし取ろうとしたとして、住所不定の32歳の男を詐欺未遂の疑いで逮捕した。特殊詐欺に対する「だまされたふり作戦」を実施し、東京都内で荷物の受け取り場所に現れた男を確保。組織ぐるみの犯罪とみて、さらに捜査を進めている。
言葉巧みに現金をだまし取ろうとする特殊詐欺の捜査で、被害者が警察に協力し、容疑者からの電話に引っかかったふりをして逮捕に結びつける「だまされたふり作戦」。御坊署では、昨年にも同作戦で、男を1人逮捕している。特殊詐欺撲滅の有効な手法。この手法の是非が問われた裁判で昨年、最高裁が手法に問題はなく、詐欺未遂罪が成立するとの初判断を決定で示している。
警察庁の統計によると、2017年の特殊詐欺認知件数は1万8212件で、前年から増加。被害額は394億7000万円と、3年連続で減少しているが、依然高水準となっている。一方、「掛け子」を一網打尽にする犯行拠点の摘発で68カ所をたたき、だまされたふり作戦では「受け子」ら912人を検挙。一定の成果を挙げている。
しかし、だまされたふり作戦を逆手に取った事件も。詐欺を見破った後、警察官を名乗る犯人から協力依頼の電話があり、被害に遭ったケースをニュースで見た。犯人逮捕に協力しようとする人の善意を手玉に取った悪質な犯罪で、まさに「いたちごっこ」が続いている状態。御坊署によると、だまされたふり作戦で本物の現金を使うことはない。まずは見破り、すぐ相談、協力はそれから。「私は大丈夫」と高をくくらず、だまされないようにしよう。 (笑)


