由良町里、中紀バス㈱(高垣太郎社長)は、創業85周年記念号第2弾の観光バスを導入した。

 日野自動車㈱の「セレガハデッカショート」。28人乗りの中型。今回は中紀エリアで初めて、ドライバーが急病などで運転不能になった際に緊急停止できる、「ドライバー異常時対応システム」が搭載されているのが特徴。運転席1カ所と客席最前列の上部2カ所に緊急停止ボタンがあり、もしもの場合に押せばバスが緊急かつ安全に停止する。運転席のボタンは押すとすぐにバスの制動を開始するが、客席のボタンの場合は3・2秒後に停止を始める。運転席には緊急停止の解除スイッチもあり、仮に客席で間違って停止ボタンを押しても解除できるための時間の余裕を持たせている。これまで同様に障害物に対する衝突回避・被害軽減システム(PCS)など最新鋭の安全装備が充実。座席間隔が広くゆったり座れ、携帯電話のUSB充電器も設置している。

 高垣社長は「ことしは『おかげさまで走り続けて85周年』をキャッチフレーズに事業展開しています。さらに安全性を高めたバスで秋の行楽シーズンにお出かけください」とPRしている。

写真=新車の前で高垣社長と高垣賀子取締役