4日に日高地方を襲った台風21号の影響による大規模停電は、発生から2日経った6日朝になっても解消されていない地域が全7市町で多数に上り、多くの住民が不便で不安な生活を強いられている。本紙の調べでは、7市町で少なくとも6000世帯以上が未復旧とみられている。関西電力和歌山支社では1000人体制で作業を行っており、住民は早期復旧を待ち望んでいる。

 台風21号による雨風が強まった4日午前11時ごろから印南町などで停電が始まり、午後2時ごろまでには全域に広がった。御坊市などではその日の午後10時半ごろから復旧した地域もあるが、2日経った6日になっても午前10時現在、多数の地域で停電が続いたままだ。

 御坊市では塩屋町南塩屋の半数となる約150世帯、名田町では野島地区の一部で復旧したところもあるが、上野や楠井を中心に300世帯以上が解消されていない。野口地域の一部や旧御坊町内、湯川町内でも部分的に通電していない所が確認されている。印南町では切目、切目川、真妻地域の大半と、印南、稲原地域でも未復旧の地域があり、約1800世帯に上るという。美浜町は浜ノ瀬、新浜、吉原、三尾で少なくとも500世帯以上、日高町と由良町ではともに1000世帯以上が未復旧。日高川町では美山地区のほぼ全域、中津地区では交流センターから上流地域を中心に、川辺地区でも和佐、江川、山野、小熊地区など町内全体で少なくとも1300世帯は停電が続いているとみられている。

 関西電力関係者によると、復旧が遅れているのは停電が関西を中心に広範囲に発生しているため、普段は和歌山入りしてくれる大阪等からの応援部隊が来られず人手が足りないこと、飛来物や倒木等による電柱の倒壊が過去に例のないほど多数に上ること、大規模過ぎて断線やトランスのトラブルなど原因を突き止めるのに時間がかかっているのが大きな要因という。和歌山支社によると、県内では社員や協力会社の1000人体制で復旧に全力を尽くしており、「ご迷惑をおかけし、電話もつながりにくくなっており、申し訳ございません。記者会見でもあったように、遅くても7日中にはほぼ全域で解消できるように努めておりますので、ご理解ください」と協力を求めている。