日高地方の若手農業者が農業に関する知識を習得する青年農業者能力向上実践講座「農トレひだか」が22日、みなべ町東本庄の県うめ試験場で開かれた。日高地方の農業者21人が「農業におけるドローンの活用と試験研究」などをテーマに学習し、「近い将来に農作業に使用されるようになるかもしれない」と興味を示していた。
主催は日高地方4Hクラブ連絡協議会と日高振興局農林水産振興部。管内の4Hクラブの活動を強化するとともに若手農業者の栽培の基礎、技術習得などに関する知識向上が目的。2012年度から始まり、年間に3講座程度開講している。本年度は4月に1回目、今回が2回目となった。
近年注目を集めているドローンの活用について学習。県果樹試験場の熊本昌平主査研究員が講師を務めた。人間の立ち入りが困難な場所への進入が安全に容易にできるほか、有人ヘリや大型機と比較して低コストということなどがある。デメリットとしてはフライトできる時間が短く、重い物が運びにくいことなどが挙げられる。農業への活用方法については農薬散布を挙げ、「活用されているほとんどが水稲栽培で、梅やミカンなどの果樹栽培では活用されていない」と説明した。現在、県の試験場でミカンの木に散布した試験結果も紹介され、「葉の裏側に農薬がつきにくい。黒点病の発病状況についても調べている」などと述べた。植物の生育状況の変化を観察することにも活用ができることも紹介した。このあと敷地内の広場に移り、実際にドローンの試験飛行が行われた。機体はすぐに上昇を始め、遠く離れた場所まで移動する様子を眺めた。参加者からは「価格はどれぐらいするのか」「ドローンのカメラで写した様子をパソコン画面ですぐに見られるのか」などと質問が相次いでいた。
講座ではこのほか、県果樹試験場うめ研究所の江畑真美研究員が「うめに関する試験研究の取り組みについて」をテーマに発表を行い、品種開発、機能性を生かした商品開発、摘心などの栽培方法などについて説明した。
写真=ドローンの試験飛行に興味を示す参加者


