御坊市の名田小学校(前田芳郎校長)は登校日の6日、平和学習を行い、児童が平和や戦争について学んだ。

 3年から6年の児童74人は、14歳で予科練に志願した名田町野島の東山郁(たかし)さん(87)の体験談を聴いた。東山さんは、戦時中の暮らしや志願したときのこと、予科練になるための試験、召集され奈良で訓練し神風特攻隊の基地の1つ鹿児島県の串良基地に配属されたこと、基地が爆撃され桜島や宮崎県の日南市に移動して終戦を迎えたことなどを話し、「戦争は二度としてはいけない。大きくなっても忘れないでほしい」と児童に訴えた。児童は東山さんの話に真剣な表情で聞き入り、平和や戦争について知識を深め考えるいい機会になった。

写真=戦時中の体験を語る東山さん