日本サッカー協会が将来有望な選手を集めてトレーニングするJFAフットボールフューチャープログラムトレセン研修会U―12の参加メンバーに、日高地方からFCダンシーマのゴールキーパー山中義樹選手(松原小6年)とサザンクロスのディフェンダー玉井奏大選手(南部小6年)が選ばれた。2日から5日まで静岡県での合宿に参加。全国トップ選手とさらなるレベルアップを目指す。

 

 

日本サッカーのレベル向上と、将来日本代表を目指す選手を育成することを目的に日本サッカー協会が毎年開いている。全国3地域で開催され、東海、北陸、関西、九州の一部は中日本ブロックとして静岡県に、各府県16人の選りすぐりの選手が集う。3泊4日で、トレーニングや試合形式で技術等のレベルアップを図る。県内からは県トレセンに参加している約40人の中からフィールド14人、キーパー2人を選出した。

 

小学2年からサッカーを始めた山中選手は身長153㌢とずば抜けた長身ではないが、身体能力の高さを生かしたセービングに定評がある守護神。守備陣を統率するコーチングもでき、「もっとキャッチングがうまくなりたい」と向上心も持っている。ダンシーマでは主将を務めており、練習や試合中は誰よりも大きな声を出してメンバーを鼓舞する精神的支柱でもある。将来はJリーガー、日本代表になるのが夢で、トレセンへは「緊張もあるけど、ワクワク感の方が大きい。目立つような活躍をしてもっと上を目指せるように頑張りたい」と抱負。ダンシーマの天野椋也監督は「いいチャンスをもらったので、レベルの高い選手からいろいろ吸収してきてほしい」とエールを送っている。

 

小学1年にサザンクロスに入部した玉井選手は、守備の要であるセンターバック。身長154㌢で、当たり負けしないフィジカルの強さが大きな武器。ボールコントロールがうまく、ミドルシュートを打てるキック力もあり、セットプレーから得点を決められるオールラウンドプレーヤー。「体の強さが持ち味。課題はトラップの技術を高めること」と自己分析する。将来はJリーガー、日本代表入りが目標で、「全国合宿はすごく楽しみ。他の選手のいいプレーを自分のものにしたい」と胸を躍らせている。サザンクロスの西川和人監督は「トップ選手と交流を深め、技術や取り組む姿勢を学んでさらなる成長のきっかけにしてほしい」と期待を込めている。

 

写真=キーパーの山中選手㊤とセンターバックの玉井選手