公益社団法人和歌山県看護協会が主催するふれあい看護体験が27日、御坊市の国保日高総合病院と美浜町の和歌山病院で行われ、高校生30人が参加した。

 ふれあい看護体験は、看護の仕事に興味がある高校生以上を対象として毎年行われており、ことしも県内の各医療施設が受け入れ。日高病院では、日高高校や紀央館高校などから20人が参加。数人ずつに分かれ、看護師について処置の見学、車椅子や歩行の介助、患者とのコミュニケーションなどを行い、昼食は入院患者と同じ病院食を試食した。紀央館高校の楠山愛佳さん(3年)は、「看護師さんが常に患者さんのことを思いやっていることがよくわかりました」。

 和歌山病院では、日高高校と和歌山信愛高校から10人が参加。入院患者の清潔ケアなどの見学や補助、ストレッチャーに乗ったり押したりなどを体験。日高高校の三世千尋さん(2年)は、「手術室や薬剤室の見学、患者さんの洗髪など貴重な体験ばかり。白衣も初めて着て、身が引き締まる思いです」と話していた。 

写真=ストレッチャー体験(和歌山病院)