第100回全国高校野球選手権記念和歌山大会は26日、決勝が行われ、11日に始まった熱戦に幕を閉じた。2年連続23回目の優勝で甲子園出場を決めた智弁和歌山には、紀州由良シニアOBの高瀬宗一郎(3年・由良中出身)、西川晋太郎(2年・保田中出身)、松洋中出身の小林樹斗(1年)の3選手がベンチ入りし、西川選手は決勝を含む全5試合に先発フル出場。高瀬、小林の両選手もチームの勝利に貢献し、3人は金メダルを胸に節目となる夏の夢舞台へ活躍を誓った。

 西川選手は右投げ右打ちの遊撃手で17打数4安打の成績。決勝は4打数無安打も3回に敵失で出塁すると、文元の適時打で同点の本塁を踏んだ。試合後「9回に追いつかれたあと、ミスをしてしまったが、みんながカバーしてくれた。次は自分が助けられるようにしたい」。甲子園へ「やることは一緒。打席ではつなぐ意識を持ってチャンスに一本。守備はきっちり、思い切りのいいプレーがしたい。(選抜決勝で敗れた)大阪桐蔭にリベンジし、優勝したい」と抱負を語った。

 高瀬選手は右投げ右打ちの二塁手で、初戦の2回戦・高野山戦と準々決勝・日高戦の2試合に途中出場。決勝後、「この大会は守備で使ってもらっただけだけど、まだまだレギュラー入りは諦めていません。選抜決勝に先発出場し、悔しい思いをしたので、雪辱を果たしたい。目標は甲子園優勝。このチームで最後の夏、第100回の大会で絶対に達成したい」と力を込めた。

 小林選手は本格派右腕で、日高戦と準決勝・紀北工戦の2試合に登板。日高戦は3番手、紀北工戦は4番手でマウンドに上がり、計1回3分の0を投げて、チームの優勝に「うれしいです。いい経験になり、今後に生かしたい。甲子園でもマウンドではいつも通り自分の投球をするだけ」と話していた。
 第100回全国高校野球選手権記念大会は8月5日、阪神甲子園球場で開幕する。

写真=金メダルを胸に西川、高瀬、小林選手(左から)