長い歴史を持つ美浜町の松洋中学校吹奏楽部(塩路雅美顧問)の定期演奏会がことし、第50回の節目を迎える。メモリアルイヤーを記念して、第2部のOB・OG合同演奏をよりにぎやかなステージにしようと、9月15日の本番へ向けて14日から練習がスタート。卒業以来およそ20年ぶりに楽器を持つOGも集まっており、例年以上に盛り上がりそうだ。

 50回続く歴史と伝統のある松洋中吹奏楽部定期演奏会では、9年ほど前からOB・OGのステージを行っている。当時、卒業したばかりの生徒や、卒業後も演奏を続けているOB・OGを中心に声かけし、いまでも参加しているのは普段から楽器を手にしている人がほとんど。50回を記念したステージでは多くのOB・OGに参加してもらおうと、塩路顧問が「楽器か合唱で参加していただける方々を大募集します」などと書いたチラシを作成して町内全域に配布した。

 練習初日の14日には、毎年参加しているOB・OGのほかに、卒業以来十数年ぶりの参加となる4人が集まった。楽器を持つのも久しぶりのメンバーで、中学生の現役部員に教わり、「なかなか音が出ない」と笑顔を見せながら練習。卒業以来19年ぶりに参加するというサックス担当の前田晃子さん(34)=和田=は「チラシを見て久しぶりに参加しようと思いました。すごく肺活量が必要で、学生のころのようには音が出ないので、練習頑張ります。本番が楽しみです」と話していた。

 本番では「旅立ちの時~Asian Dream Song~」と「Let’s Swing」の2曲を演奏するほか、過去の活動の様子を振り返る「50年の歴史スライドショー」も計画中。当時の写真提供やエピソードの紹介にも協力を呼びかけている。練習は8月11日、9月14日に予定しており、次回からの参加も大歓迎。塩路顧問は「一人でも多くのOB、OGの皆さんに参加してもらいたいので、気軽に声をかけてください」とPRしている。連絡は同校℡0738―22―0576。

写真=現役部員に教わって練習する久しぶりに参加のOG