テレビ東京系列で毎週月曜日午後8時から放送されているバラエティー番組「世界ニッポン行きたい人応援団」が面白い。日本のことが大好きな外国人の熱い思いを紹介したうえで、その外国人を日本に招待し、番組スタッフが各地へ案内して夢をかなえてあげるという内容。受け入れた日本人の心温まるおもてなしも見どころの一つとなっている。

 視聴し始めたのは、年明けぐらいから。主な出演者では、醤油に魅せられたアメリカ人の男性、納豆に夢中のアメリカ在住夫婦、将棋が大好きなベラルーシの親子、メロンパンにはまっているジョージアの男性、抹茶を愛するアメリカ人の女子大生、ふりかけ好きのコスタリカ人の男性らがいた。醤油に魅せられたアメリカ人男性は独学で醤油作りに挑戦しているといい、メロンパン好きのジョージア男性はロケが終わったあと、その店に弟子入りしたいと言って帰国した。ふりかけ好きのコスタリカ人の放送では湯浅町にも訪問しており、身近なところにも外国人が関心を持っていると分かって大変興味深かった。

 毎回、日本に来た外国人を見て驚かされるのが、日本人よりも日本のことをよく知っているという点だ。特に醤油の放送では、外国人の知識の豊富さと熱意のすごさに本当に感心させられた。外国人を通じ、日本の素晴らしさを再発見するきっかけにもなった。

 日高地方でも、訪日外国人を呼び込もうとの取り組みが始まっている。外国人は一体、日本のどんなところに関心、興味を持っているのかを知ることは、誘客への第一歩であろう。テレビがつまらないといわれる時代だが、勉強になる番組はたくさんあり、生かさない手はない。(賀)