ダウンタウンやナインティナインら人気芸人を多数輩出してきた若手お笑い芸人の登竜門、ABCテレビ「第39回ABCお笑いグランプリ」が8日、大阪朝日放送で行われ日高町池田出身、東京在住の﨑山祐さん(27)のコンビ「ファイヤーサンダー」が見事優勝。ツイッターでの宣言通り、見事、有言実行の優勝となった。

 ABCお笑いグランプリは芸歴10年以内の若手芸人たちが繰り広げる、漫才・コント・ピン芸なんでもありのお笑いの〝異種格闘技戦〟。

 今大会には570組がエントリーし一次予選、60組での最終予選を通過した12組が決勝に進出。4組ごとのブロック戦、勝ち残った3組での最終戦で競った。

 ファイヤーサンダーはゆりやんレトリィバァ、からし蓮根、フタリシズカとBブロックで対戦。2人の代表作でもあるダイイングメッセージのコントを披露。「クプクドゥブフ」のフレーズが大ヒットし会場は大爆笑。審査員7人中、藤本敏史さん(FUJIWARA)、小沢一敬さん(スピードワゴン)、柴田英嗣さん(アンタッチャブル)、陣内智則さんの4人が1位と審査し、ブロック戦を通過した。

 最終は、東京ホテイソン、﨑山さんらとNSC大阪同期の蛙亭と対戦。無人島に不時着した飛行機の生存者をテーマにした独創的でドラマチックなコントで他の2組を破った。兵動大樹さん(矢野・兵動)は「ネタの運びがいい」と評価し、﨑山さんの憧れの芸人である陣内さんからも「面白い」と好評だった。

 優勝が決まった瞬間、2人はガッツポーズ。﨑山さんは「これまで東京(事務所の芸人)の優勝はなく、からし蓮根などの強敵もいて、1㍉も優勝できると思っていなかったのでびっくりしました。放送のあと、芸人関係や地元からお祝いのラインが100件くらいきました」と笑顔。ふるさと日高地方のファンに向けては「これからも応援お願いします。次の目標はキングオブコント優勝です。地元でネタをする機会があればぜひ行きたいです」と話している。

 今回の優勝を受け、父の﨑山武司さん(54)も大喜び。「優勝できたのは多くの皆さんのおかげです。今後テレビで活躍することに期待したいと思います」と笑顔で話していた。

 キングオブコント2018(秋に放送予定)は7月2日から1回戦が始まっており、ファイヤーサンダーは通過し、8月の2回戦に挑む。

写真=優勝に喜ぶファイヤーサンダー(右が﨑山さん)