御坊労働基準監督署は、管内建設業の労働災害急増を受け、公共工事の発注機関や関係団体に対し、発生防止の緊急要請を行った。

 同署管内の建設業における労働災害は減少傾向にあり、昨年は死亡者ゼロ、休業4日以上の負傷者数も23人で過去最少だったが、ことしに入って休業4日以上の労働災害が多発。6月末現在で12人と前年同期(3人)と比べて4倍になっており、墜落・転落が目立っている。

 同署では労働災害防止のため、建設工事現場に安全衛生活動の総点検を要請。今後、建設現場に対する監督や安全衛生の指導を重点的に実施し、労働災害防止対策を徹底していくとともに、2日付で管内の振興局長、市町の首長、建設業労働災害防止協会県支部の分会長に協力を依頼した。