第9回ダイワマルエス旗争奪選手権大会兼第8回全日本少年軟式野球クラブチーム選抜大会(びわこカップ)NBJ予選は30日と1日の2日間、滋賀県立彦根球場で行われ、日高地方のクラブチーム「和歌山スリーアローズ」が3位入賞。見事5年ぶり4回目のびわこカップ出場を決めた。アローズはエースを中心に粘り強い守備を見せ、全国切符最後の一枚がかかった3位決定戦でも堅守で特別延長の熱戦をものにした。

 滋賀県を中心とする中学生軟式野球クラブチームで組織する軟式野球ジュニアリーグ(NBJ)の予選には同リーグと和歌山から計8チームが参加。2日間のトーナメントでびわこカップの出場権(上位3チーム)を争った。
 アローズは1回戦で野洲ブレーブス(滋賀)を2―1で下し、準決勝は竜王ジャガーズ(滋賀)に4回コールド、0―11で敗れた。3位決定戦では新宮黒潮ベースボールクラブ(和歌山)に特別延長6回の末に5―3で競り勝った。

 初戦は同点で迎えた6回2死三塁から石川に千金の中前適時打が飛び出し、エース・高橋が1失点完投を果たした。3位決定戦は1―1の3回2死二塁から小川の中前適時打で1点を奪い、4回に2死満塁から石川の押し出し四球で1点を追加。5回裏に2点差を追いつかれたものの、時間切れで無死満塁から攻撃が始まる特別延長に突入した6回、2死満塁から暴投で勝ち越しの2点をもぎ取り、その裏の新宮の反撃を高橋が投ゴロ、二ゴロ、右飛で簡単に封じた。

 アローズの濱崎正人監督は「3位決定戦は不運な当たりで同点にされたが、それでも最後はしっかりと守って逃げ切ることができた。高橋が安定してきて、バックもミスが少なくなり、守りきれる野球ができるようになってきたのが大きい」と振り返り、全国大会へは「久しぶりの大舞台を楽しんできたい。子どもたちの力がどこまで通用するのか楽しみ。一戦一戦大事に戦ってきたい」と話した。

 びわこカップは8月10日から13日までの4日間、同球場などで開催される。全国各地から17チームが参加し、トーナメントで激突。アローズは1回戦でレークス名古屋BBC(愛知)と顔を合わせる。アローズのメンバーは次の皆さん。

 玉置一郎(代表)、阪口悟(事務局)、濱崎正人(監督)、門口建延、濱崎将太、東村拓実(以上コーチ)、石川晴貴、高橋克弥、野田琉斗、小川隼、島野渓流、藪野愛斗、平山瑛太、大江智己、尾崎達弥、福田蒼太、吉田裕那、中原千大