印南町で郷土食の普及に取り組んでいる「いなみの料理広め隊」(小田美津子代表)が開発し、売り出した「かきまでご飯の素」が品切れ状態の大好評となっている。5月3日の発売から1カ月足らずで、当初の2合用約500袋が売り切れ、小田さんらメンバーもうれしい悲鳴。8日から新たに1合用も加えて販売を再開する。
印南町の〝お母さん〟たちが、焼きサバの身とだしを使って作った伝統の振る舞い飯の味を、そのまま詰め込んだレトルト商品。発売に合わせ、阪和自動車道上り線の印南サービスエリアで行った試食PRでも人気となっていた。以降、SAと町内外のスーパーや産品直売店合わせて6カ所で販売するなか、観光客だけでなく地域住民にも好評を得て、5月中に用意した500袋余りが完売。追加発注した。ニーズがあった1合用も試作。販売再開へ、7日に2合用500袋、1合用600袋が届けられた。
かきまぜご飯は焼きサバ入りで、骨からとっただしを使用。町内では昔から冠婚葬祭や運動会といった大勢の人が集まるときに作られてきたという。素の商品化は2016年から県の「わがまち元気プロジェクト」で取り組んでいる「いなみの魅力発信『地産外商』プロジェクト」の一つ。郷土料理の普及に取り組んでいる「明日を考える会」のメンバーを中心に、振る舞いの機会が少なくなってきたかきまぜご飯を広めようと、いなみの料理広め隊を結成し、家庭で簡単に食べられ、多くの人に食べてもらいたいとの思いが込められている。
素は温める必要がなく、温かいご飯に混ぜるだけ。商品名は方言で「かきまぜ」を「かきまで」にした。小田さんは「5月末ごろからは購入を待ってもらう状態でした。食べてくれた方からは『昔懐かしい味』『こんなおいしいのよう作らんのでいい』と好評いただきうれしい限り。もっと多くの方に食べてもらい、次の世代の若い人たちにも味を伝えていきたい」と話している。

