由良町の旧白崎中学校にオープンしたゆらふるさと伝承館での展示物が大変充実しており、見応えがある。
地元住民から寄贈を受けた軍服や虚無僧関連の資料、明治時代の地元実業家由良守応氏の写真のほか、農具、民具、漁具、埋蔵文化財など9000点余り。貝博士こと故神田耕一郎さんから寄贈を受けた貴重な貝殻コレクションや大野治さん寄贈の全国各地の小絵馬314点、故岩崎芳幸さん寄贈のふるさと変貌写真などもある。中には紀州の葵紋付き長持や昔のひな人形一式、ユニークな松の古木を使った由良町の年表なども。さらに、専門家もうならせるほどの歴史図書が一堂に集められている。
これまでも同校で保管し、見学はできるようになっていたが、町では、管理条例を制定して「ふるさと伝承館」としてオープン。展示内容を見ると、同町だけでなく、もっと広い地域の歴史を伝える貴重な資料としての価値が十分にあるように思う。由良町には興国寺や白崎海洋公園、戸津井鍾乳洞などの名所やクエ鍋、しらす丼、最近オープンしたそば処などのおいしい食事があり、観光地として売り出しているが、ふるさと伝承館も観光ルートに組み込めば、より一層充実した旅行を提供できるのではないだろうか。
また、先日地元ジュニアリーダークラブの子どもたちがふるさと伝承館を訪れたが、こまなどの昔の遊びコーナーが人気だったという。町の歴史を知るきっかけに、学校の社会見学でふるさと伝承館を訪問してもいいかもしれない。
教育委員会の許可を得れば、入館料無料で見学できる。ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。(吉)

