美浜町和田、煙樹海岸キャンプ場の駐車場で20日、陸上自衛隊和歌山駐屯地(外園浩幸司令)の創立56周年記念行事が行われた。
 記念式典では多くの来賓、見学者が集まる中、隊員が一糸乱れぬ動きで入場。外園司令は式辞で「このような記念式典や水際障害構成訓練、駐屯地近傍において各種訓練を行うことができますのは、まさに地域の皆様方の深いご理解とご協力のたまもの」と感謝し、日本を取り巻く安全保障環境の厳しさ、災害の多発などに触れたうえで「日本一小さい駐屯地ですが、どの駐屯地にも負けない『和』、駐屯地と地域の皆様との『和』をより一層強くし、事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、国民の皆様の負託にこたえることができるよう『地域とともに、前へ』を合言葉に、引き続き各種任務に取り組んでいく」と力強く決意を示した。装備の一部を披露する災害派遣行進、隊員による太鼓演奏や格闘術の披露などもあり、親子連れの一般見学者も大勢詰めかけていた。
 記念式典前には同駐屯地で、駐屯地に対する協力、防衛基盤の育成、強化に貢献した人たちに感謝状を贈呈。ことしは自衛隊和歌山協力会青年部副部長の前田達也さん(御坊市)、同協力会事務局員の岡田浩子さん(同)ら5人が受賞した。