たしか島田紳助さんが言っていた言葉だったと記憶している、「この芸能界で生き残っているのは、みんないい人ばかり。性格の悪い人は消えていく」と。浮き沈みの激しい芸能界、人を踏み台にしても這い上がっていくというイメージもあったが、勝ち残っていくのに大切なことは、人間性に優れているかどうか。一芸に秀でている、個性的、ほかの人にないものを持っている、芸能界で活躍するにはこういった能力を持ちながら、他人を思いやる心、礼儀など人間力を磨くことが最も必要ということだろう。どんな業種、業界でもいえることだ。
 先日、70年代に一世を風靡した国民的アイドル「ピンク・レディー」のミーちゃんこと、未唯mieさんがプライベートで来坊した際、取材させてもらった。筆者はピンク・レディー世代のほんの少し後の世代だが、テレビでの活躍ぶり、国民からの愛されっぷりはよく知っている。ある意味、テレビ界で一時は頂点を取ったといっても過言ではない方、地方紙の取材を受けてくれるのかと不安もあったが、いらぬ心配だった。質問一つ一つに丁寧に、真剣に答えていただいた。紳助さんの言葉が頭に思い浮かんだ理由である。
 紳助さんの言葉からもういくつか。「うまくいかない時に他人や環境のせいにする人間は幸福にはなれません」「人生において一番してはいけないこと、それは何もしないこと」。前述のように、人間力を磨くために必要なことが凝縮されている言葉だと感じる。非があれば素直に認めて誤り、何がいけなかったのか客観的に見つめ直す。失敗を恐れずとにかくチャレンジする。自分はできているのか、見つめ直したい。      (片)