日高町の松本秀司町長が、無投票で2選を飾ったのは既報の通り。初陣となった前回選挙(2014年5月)の激しい一騎打ちの戦いとは一転して、今回は対抗馬擁立の動きやうわさがなく、穏やかなムードだった。
1期目を振り返ると、18歳までの子ども医療費無料化の拡大、内原・志賀の学童保育所の開設、子育て支援センタークエっこランドの拡充など、子育て支援に力を注いだ。教育面では学校支援員を配置し、発達障害などを持つ児童、生徒への学習支援も充実。日高中学校の大規模改修も実施。そういったこともあって、県内では数少ない、人口が増えている自治体となっている。地方創生交付金事業の「シティプロモーション・海外観光客誘致事業」では、クエのPRやベトナムの誘客にも力。今回、これらの実績が町民からの評価と信任を得て、無投票につながった。出陣式や祝勝会では前回、対抗馬を応援していた支持者らの姿も見られ、より一層松本町長の支援体制が強固になったような印象も受けた。
本人も言っていたが、それがゆえに町政のかじ取り役に課せられた責任は重い。町内ではまだ比井の避難路工事が継続中。ほかにも原谷や志賀、海岸線の県道拡幅、町道高家中央線の整備などの課題が残っている。農業、漁業の振興も大切。高齢者対策も待ったなしである。
また、本来選挙戦に突入していれば、町民から直接要望などを聞く機会が多かったと思うが、無投票では選挙期間が短く、あまり町民の声も聞けていないのではないだろうか。松本氏には町民の声をしっかり聞く場も設けながら、さまざまな課題に着実に取り組んでもらいたい。(吉)

