先日、急に空いた少しの間に、ささいな用事を済ませることができ、自分の〝シュッとした〟時間の使い方に気分がよかった。しかし、自己満足で終わっておけばよかったものの、そこは「ちっさい人間」の筆者、得意げに話してしまい、後悔した。いまから考えると案の定なのだが、相手からは特別すごくないし、当たり前のこととの評価。自分の中のファインプレーも、他の人にとっては当然のことに思われるケースはよくある。
 官公庁や学校の新年度が始まり、御坊市消防本部では小畑秀樹消防長が訓示。火災予防対策、住宅用火災警報器の設置・交換、救急車の適正利用を課題に挙げ、「それぞれ創意工夫して取り組んでほしい。健康で、チームワークと信頼関係の下で業務を遂行し、災害の発生防止、被害の軽減を図り、市民の安心安全に対する期待に応えよう」とげきを飛ばした。
 その中で、小畑消防長は火災予防対策について、京都府の綾部市で昨年、建物火災が0件だったことを紹介した。綾部市の人口は3万2721人(3月1日現在)で、御坊と1万人も変わらない規模の市。ネットニュースを検索すると、「1950年の市制施行以来初」「消防団と自治会が取り組んだ防火活動の成果」「建物火災ゼロはすごい数字」と出ていた。また、救急車の適正利用については、神奈川県の横浜市で行われている施策を説明。同市消防局では年10回以上利用した人への戸別訪問を実施しているという。
 人知れないファインプレーやその積み重ねが、当たり前に感じがちな安心安全につながっている。日常生活でも同じ。自己満足でもいい、誰かは見てくれている。ぼーっと生きるではなく、創意工夫を忘れてはいけない。     (笑)