由良町は、大学のふるさと協定を締結している摂南大学(大阪府寝屋川市)の学生が提案したデザインを基に、中央公民館1階の他産業就業改善室を図書コーナーに改修し、供用を開始した。紀州材をふんだんに使った明るく、温かみのある読書空間に生まれ変わっており、子どもから大人まで多くの利用がありそうだ。
中央公民館をより一層使いやすい施設にしようと、2017年度に摂南大学理工学部住環境デザイン学科の稲地秀介博士のゼミ生から同館1階全体の改修について提案を受けており、今回、その一部が実現した。
他産業就業改善室は、同館出入り口からすぐ右手にある72・25平方㍍のスペース。これまでは椅子とテーブルを設置して、来館者が休憩したり、作品展を開いたりする場所として使われていた。新たな図書コーナーは、フローリングの床に本棚があり、テーブルと椅子も設置。窓際の本棚はベンチとしても利用できるタイプ。いずれもスギ、ヒノキの紀州材を活用しており、美しい木目が癒やしの空間を提供。天井もやり替え、照明はLEDにして室内全体が明るくなっている。土足厳禁で、バリアフリーに対応している。同館には2階に図書室があり、蔵書数は約1万3500冊。うち約8000冊を新たな図書コーナーの本棚に陳列し、メインの図書スペースとして利用してもらう。2階の図書室も引き続き利用できる。
先日、デザインに携わった学生が図書コーナーを見学。自分たちの提案が実現したことに喜んでいた。教育委員会は「公民館に立ち寄り、気軽に本を手に取って読んでもらいたい」と話している。事業費は907万2000円で、うち紀州材の補助で県から246万9000円が出されている。

