御坊市のNPO法人ワークス・アールブリュット推進協議会(玉置徹代表)が主催した初の地域コラボイベント「ジャンベと和太鼓の真剣勝負」が31日、御坊市島の倉庫ミュージアムwawawaで開催。ジャンベ奏者のシディ・トラオレさん(セネガル)と和太鼓奏者の原ケイジさんが特設舞台で熱いビートを鳴らすパフォーマンスで盛り上げ、約100人の観衆は国境を超えた音楽の見事な融合に酔いしれた。
 玉置代表が、アールブリュット作品を身近に感じてもらえるよう、オリジナル作品をたくさん展示・販売するなど情報発信拠点となっている倉庫ミュージアムで、地域住民と一緒にイベントを開催していこうと地域コラボを企画。太鼓とアールブリュットにはプリミティブ(原始的)な要素が共通していることに着目し、第1弾として、日本とアフリカの太鼓奏者2人のセッションで、アールブリュットとも融合したイベントにしようと開催した。
 シディさんはアフリカ・セネガル出身で、西アフリカ伝統の太鼓ジャンベのプロ奏者。原さんは天音太鼓の元メンバーで現在はソロの和太鼓奏者として活躍している。国境を超えた太鼓の競演イベントは珍しく、地元御坊市ほか県内、大阪からも来場し、注目度の高さをうかがわせた。
 はじめは原さん、シディさんがそれぞれソロ演奏を披露。ばちで打ち鳴らす和太鼓の響き、手で奏でる軽快なジャンベの音色に観衆はうっとり。セッションでは、アドリブで互いに同じリズムを刻みあったり、エネルギッシュなパフォーマンスを見せ、観衆は手拍子を打ったり、「ワサワサー(セネガルでイェーイの意味のかけ声)」と声を上げるなどノリノリに応え、会場が一体となって大いに盛り上がった。途中で和太鼓とジャンベについて説明するトークコーナーや、シディさんがセネガル伝統のサバールダンスを披露し、西アフリカの歴史や文化に触れる機会にもなった。休憩中には飾られているアールブリュット作品を手にする人も多く見られた。
 友達と来場した50代女性は「ジャンベは初めて聴きましたが、和太鼓と融合していて、心に響きました。2人とも楽しそうに演奏していて、こちらも楽しくなりましたし、国が違っても通じ合う音楽の素晴らしさを感じました」と満足していた。玉置代表は「地域の皆さんが、足りなかったいすを貸してくれたり、本当にいろいろ助けてくれたおかげで開催できました。これからも地域の皆さんとのコラボイベントを開催し、アールブリュットをより身近に感じてもらえるようにしていきたい」と話していた。