小学校の図書室を訪ねる企画を昨年始めた。いろいろな仕事に取り紛れなかなか再開できなかったが、ようやく第2回の取材ができた。日高川町の川原河小学校である◆全校児童数は6人。とにかく読書量に驚いた。図書室での貸し出し数は6人で年間1204冊だから、1人平均200冊以上。1~3年生が特に多く、300冊近い子も。本当に楽しんで読んでいることは、口々に内容を教えてくれる様子でわかった。6人全員に好きな本を挙げてもらったのだが、その数日後に再び写真を撮りに行くと、驚いたことに全員が前とは違う本をまた選び直している。成長期の知的好奇心のスピードは恐るべし、と実感した。2人の図書委員に勧めてもらった「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」「くらげのりょかん」「ほげちゃんとこいぬのペロ」「ミミズくんのにっき」を借りて読むとどれも本気で面白く、なかなかの収穫だった◆2度目に訪れた時は、ちょうど6年生とのお別れ集会が開かれていた。6人の児童と先生達が一緒になって三角ベースなどで思いきり走り回って遊ぶ。ゲームのあとは2人の6年生1人1人に、4人の在校生が1人ずつ順にプレゼントを贈る。そして6年生2人からも在校生にお返しの贈り物があり、先生方にもカードが贈られた。「笑顔」「優」など、それぞれの先生をイメージした言葉が書かれていた。2人は22日に卒業したが、友達、後輩、先生達と一緒に、本当に充実した素晴らしい6年間を過ごしたんだなと、見ていて心がほのぼのと温かくなった◆大きな学校も小さな学校もそれぞれにメリットとデメリットがあると思うが、少ない人数だからこそ一人一人の存在は大きく、皆が生き生きと、伸び伸びと学べているようにも思えた。(里)